レポヽ(`Д´)ノボッキアゲスパイラル!part1
2004年7月22日 時事ニュースまず、P2Pとは何だろう?という疑問が出てくると思う。P2Pとは(Peer to Peer)の略でPeerとは「対等の」という意味があります。しかし、明らかにクライアント=サーバーモデルではサーバーの方の処理が重いことがわかるでしょう。P2Pではすべてのコンピューターの立場が等しく,コンピューターはある時にはサーバー,ある時にはクライアントと立場を変化させることが可能です。すなわちP2Pでつながっているパソコンは両者が「対等」の立場なのです。ではなぜP2Pが流行したのでしょうか?それにはいろいろな意見がありますが、私たちの持っているコンピューターの質が大幅に向上したことが挙げられます。20万円のコンピューターでも一昔前のスーパーコンピューター並の性能を持ち,自分のパソコンでサーバー処理ができるようになったのです。しかし起爆剤は後で述べる「Napster」が大きな役割を果たしています。 実生活で考えてみましょう。今,中華料理のコックと日本料理の板前がいます。お昼ご飯の時間になりましたが、お互い自分の料理を作って食べるのに飽きたので出前をすることになりました。板前はコックにラーメンを,コックは板前にカツ丼を頼みました。すなわち,どちらも命令をするので「クライアント」と呼べるでしょう。 ここで、板前はカツ丼を作り,コックはラーメンを作り,お互いのところにとどけます。すなわち板前もコックも「サーバー」の働きをしています。すなわちコックも板前も「クライアント」かつ「サーバー」なのでまったく同等の立場すなわちP2Pであることがわかるでしょう。 ではP2Pの長所と利点を考えてみましょう。
長所
処理がお互いに分散できるために,個々のコンピューターの性能や回線の容量がそれほど要求されない。
処理を比較的秘密裏でおこなえる。隠匿性が高い
短所
処理が分散するために管理や監視がしにくい
お金を取るビジネスモデルをつくりにくい
次に、P2P系を搭載した創めプログラムといえるNapsterについて説明します。(今回説明するNapsterは現在運用されているシステムではなく、過去不正コピーの温床として音楽関連団体から圧力をかけられたシステムを指します。)NaspterではP2Pとクライアント=サーバーモデルを使うのでHybrid-P2Pモデルと言われています。また、NaspterではMP3という音楽ファイルを交換するコミュニティーを作ります。なお、Naspterの仕組みをマネしたサービスは世界中にありますがいずれも著作権の問題をクリヤーする必要があるのでしょう。ではその通信手順を説明しましょう。 1)利用者はNaspterのサーバーに接続します 2)利用者は利用者が持っているコンテンツ(ここではMP3ファイルのこと)の情報(ファイル名やコンテンツのデータ量等)をNapsterサーバーに送信します。 3)利用者は自分の欲しいコンテンツのキーワードをNapsterに送信し、それに合ったコンテンツ情報が利用者側に送信されます 4)利用者は受信したコンテンツ情報を元に,そのコンテンツを持っている他の利用者と直接通信を行い,コンテンツのダウンロードを行います ここで注目されるのはNaspterに渡されるのはコンテンツそのものではなく、コンテンツ情報(ファイル名等)だけということです。コンテンツ情報をNaspterサーバーが扱うので処理は比較的軽いのです。仮にサーバーでコンテンツを保管したとすれば、とんでもない大きな容量のストレージ(ハードディスク)と大容量の回線が必要となりますね。Naspterはこの原理を用いてわずか10台程度のサーバーで数千万人とも言われた利用者間のファイル共有を可能にしました。クライアント=サーバーモデルでは処理がサーバーに集中するため、このような大人数でのファイル共有はかなり困難になるはずです。Naspterが流行した原因はいろいろなことが考えられます。無料で音楽が交換できる、大きなコミュニティーに成長したため、非常にマイナーな曲を手に入れることも可能、MP3(音楽フォーマットの一つで小さいデータ量で高品質の曲が再生可能)によって長時間の曲を送信することが可能、ADSLのような帯域の大きい高速回線が登場した。一つだけ注目する点があるとすれば、Napsterの登場以前には違法なMP3コンテンツをサーバー配信する事が流行した点です。ところが、サーバー=クライアント方式では、そのような違法コンテンツを配信するサーバーはすぐに分かってしまったため、すぐに配信停止等を著作権団体から要請され、違法コンテンツ配信がそれほど規模が大きくなることが小さかったのです。ゆえにCD業界に非常に大きな打撃を加える事は少なかったのです。しかし、無料で音楽が共有できることはCD業界やアーティストにとって大きな脅威になっています。その一つの理由として、Napsterが音楽コンテンツダウンロードの一種のポータルサイトとなってしまったからです。たとえ、サーバー=クライアント型で違法な音楽配信をしても、その配信するコンテンツ数は限られます。すなわち、ユーザが欲しいコンテンツがそのサイトにあるとは限らないのです。ところが、Napsterのように大きなコミュニティーが形成されると、大抵のコンテンツはダウンロード可能になります。そのため、「とりあえずNapsterに行こう」というユーザが増え、コミュニティーがさらに巨大化し、そのためにファイル共有数とコンテンツダウンロード数が激増したのです。
長所
処理がお互いに分散できるために,個々のコンピューターの性能や回線の容量がそれほど要求されない。
処理を比較的秘密裏でおこなえる。隠匿性が高い
短所
処理が分散するために管理や監視がしにくい
お金を取るビジネスモデルをつくりにくい
次に、P2P系を搭載した創めプログラムといえるNapsterについて説明します。(今回説明するNapsterは現在運用されているシステムではなく、過去不正コピーの温床として音楽関連団体から圧力をかけられたシステムを指します。)NaspterではP2Pとクライアント=サーバーモデルを使うのでHybrid-P2Pモデルと言われています。また、NaspterではMP3という音楽ファイルを交換するコミュニティーを作ります。なお、Naspterの仕組みをマネしたサービスは世界中にありますがいずれも著作権の問題をクリヤーする必要があるのでしょう。ではその通信手順を説明しましょう。 1)利用者はNaspterのサーバーに接続します 2)利用者は利用者が持っているコンテンツ(ここではMP3ファイルのこと)の情報(ファイル名やコンテンツのデータ量等)をNapsterサーバーに送信します。 3)利用者は自分の欲しいコンテンツのキーワードをNapsterに送信し、それに合ったコンテンツ情報が利用者側に送信されます 4)利用者は受信したコンテンツ情報を元に,そのコンテンツを持っている他の利用者と直接通信を行い,コンテンツのダウンロードを行います ここで注目されるのはNaspterに渡されるのはコンテンツそのものではなく、コンテンツ情報(ファイル名等)だけということです。コンテンツ情報をNaspterサーバーが扱うので処理は比較的軽いのです。仮にサーバーでコンテンツを保管したとすれば、とんでもない大きな容量のストレージ(ハードディスク)と大容量の回線が必要となりますね。Naspterはこの原理を用いてわずか10台程度のサーバーで数千万人とも言われた利用者間のファイル共有を可能にしました。クライアント=サーバーモデルでは処理がサーバーに集中するため、このような大人数でのファイル共有はかなり困難になるはずです。Naspterが流行した原因はいろいろなことが考えられます。無料で音楽が交換できる、大きなコミュニティーに成長したため、非常にマイナーな曲を手に入れることも可能、MP3(音楽フォーマットの一つで小さいデータ量で高品質の曲が再生可能)によって長時間の曲を送信することが可能、ADSLのような帯域の大きい高速回線が登場した。一つだけ注目する点があるとすれば、Napsterの登場以前には違法なMP3コンテンツをサーバー配信する事が流行した点です。ところが、サーバー=クライアント方式では、そのような違法コンテンツを配信するサーバーはすぐに分かってしまったため、すぐに配信停止等を著作権団体から要請され、違法コンテンツ配信がそれほど規模が大きくなることが小さかったのです。ゆえにCD業界に非常に大きな打撃を加える事は少なかったのです。しかし、無料で音楽が共有できることはCD業界やアーティストにとって大きな脅威になっています。その一つの理由として、Napsterが音楽コンテンツダウンロードの一種のポータルサイトとなってしまったからです。たとえ、サーバー=クライアント型で違法な音楽配信をしても、その配信するコンテンツ数は限られます。すなわち、ユーザが欲しいコンテンツがそのサイトにあるとは限らないのです。ところが、Napsterのように大きなコミュニティーが形成されると、大抵のコンテンツはダウンロード可能になります。そのため、「とりあえずNapsterに行こう」というユーザが増え、コミュニティーがさらに巨大化し、そのためにファイル共有数とコンテンツダウンロード数が激増したのです。
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